新築住宅を建てる際に、屋根をどうするのか迷っている方は多いのではないでしょうか。
もしくは、築何年でメンテナンスを行えばいいのか分からない方もいるかもしれません。
屋根はダメージを受けやすい場所なので、耐用性の高い材質を選べば大丈夫というわけではなく、数年に一度のタイミングで塗装工事などのメンテナンスが必要になります。
耐用年数が長くても、メンテナンス周期が短いと結果的に費用が重なるかもしれません。
今回は屋根の材質ごとの耐用年数と、屋根工事についてお伝えしたいと思います。
屋根に迷っておりましたら、ぜひご参考にしてみてください。
なお、この記事では減価償却に用いる「耐用年数」には言及いたしませんので、ご注意ください。
■屋根の耐用年数
屋根の耐用年数はこのようになっています。
屋根材 | メンテナンス周期 | 耐久年数 |
---|---|---|
ガルバリウム鋼板 | 15年 | 30~40年 |
スレート屋根 | 5年 | 30年 |
アスファルトシングル | 5年 | 30~40年 |
和瓦 | 15年 | 50~100年 |
セメント瓦 | 10年 | 30年 |
住宅金融支援機構による2018年の調査によると、住宅に使用されている屋根材のシェア率の37.8%はガルバリウム鋼板・ジンカリウム鋼板で、次点でスレート屋根の32.7%、粘土瓦は18.7%となっています。
(出典元:住宅金融支援機構「フラット35住宅仕様実態調査報告」)
屋根の耐用年数は、メンテナンスを行った上で保てる年数なので、周期ごとに塗装工事などを行わないと、防水性が低下して雨漏りやシロアリの発生などに発展してしまうことに。
もしガルバリウム鋼板の屋根を選んだ場合は、耐用年数を保つために1~2回のメンテナンスが必要になるでしょう。
■ルーフィングも大事
屋根は表面部分ですべての雨水を弾けるわけではなく、構造上隙間からの浸入を許してしまいます。
ルーフィングはそのように浸入した雨水が屋根の下地にしみ込まないように守る、防水シートのことを指します。
このルーフィングですが、屋根材と同じく耐用年数があるので、注意が必要です。
なぜかというと、ルーフィングの大部分は約20年ほどと設定されており、屋根材が長い耐用年数でもルーフィングが先に寿命が尽きてしまった、ということがあり得るからです。
ルーフィングは屋根材の下にあるので、劣化して取り替えようとしても、屋根材をはがす必要があるため葺き替え工事になるでしょう。
ガルバリウム鋼板は30~40年の耐用年数がありますから、もし施工するならこの年数耐えられる不織布ルーフィングや透湿防水ルーフィングなどを選ぶことをオススメします。
■オススメ屋根工事
こちらでは建物を長持ちさせるための屋根工事についてご紹介します。
・棟板金交換工事
スレート屋根などは屋根の頂部に棟板金という金属板を釘で取付けますが、劣化すると釘が緩んで、強風にさらされると浮いてしまうことがあります。するとその隙間から雨水が浸入する原因になるので、新しい棟板金が必要になるでしょう。
10~15年ごとに必要とされており、費用相場は20~80万円ほどです。
・雨樋工事
雨樋は屋根の下部分に取付けられているものですが、落ち葉などで雨水の流れがせき止められると逆流してしまい、屋根の軒先から雨漏りが発生することがあります。
雨樋自体の寿命は20年ほどですが、ゴミが溜まったら取り除いたほうが家を長持ちさせることにつながるので、年に一度掃除をしたほうがいいでしょう。業者による掃除の相場は5千〜3万円です。
なお、老朽化した雨樋の交換は3千円〜10万円ほどでしょう。
・補修工事
台風などによって瓦が割れたり、反りが生じた場合などは補修工事を行ったほうがいいでしょう。
補修が軽度で済む場合ならこちらがオススメですが、経年劣化が重なる場合は屋根全体の耐用性が落ちている状態なので、その時は屋根塗装や重ね葺き、葺き替えを行ったほうがいいです。
費用は補修内容にもよりますが、100万円を超えることは少ないでしょう。
・屋根塗装
屋根材の防水性が落ちる5~15年のタイミングで塗料を塗り、塗膜を作って防水性を保つ工事です。
塗装後は高い防水性が続くので、屋根のメンテナンスとしてはマストと言えるでしょう。
塗料の種類・屋根の面積にもよりますが、費用相場は40~80万円ほどです。
・重ね葺き
カバー工法とも呼ばれています。
既存の屋根の上から軽い屋根材(主に金属屋根)をかぶせる工事です。
屋根材をはがすなどの手間がなく、廃材も発生しないため、葺き替えよりも安価で期間も短く工事できます。
瓦などの波打つ屋根では施工ができないほか、古い屋根のルーフィング・野地板に腐食などがあればそれが進行してしまうなどのデメリットがあるので、業者による調査がカギを握るでしょう。
・葺き替え
古い屋根を撤去し、新しい屋根を葺く工事です。
こちらは耐用年数を迎えたり、劣化の激しい屋根などに行う工事なので、軽度の劣化であれば必要ないでしょう。
相場は60~200万円です。
新しくなるので耐用年数がぐっと伸びます。
■まとめ
屋根工事は多くありますが、屋根材の種類やメンテナンス周期・劣化の程度によって使い分けましょう。
MBトータルリフォームでは金属屋根の工事・修理、雨樋工事を行っております。
姫路市を中心に兵庫県内での工事を承っておりますので、「大雨のあとに屋根をみたら割れていた」などのお困りの際は、ぜひお問い合わせください。
お見積り・ご相談は無料ですので、ご連絡お待ちしております。